Free Section/自由な断面

void space on the 5th avenue
建物内部はガラスの屋根、壁に包まれている。その中に、大きな広場のような場所がある。まず建物の内部に入って目前に広がるのは、この巨大な吹き抜け、そしてその空中に浮かぶ各階のヴォリューム(建物の断面はこのリンクを参照)である。
つまり、まず建物中央に大きなコアシャフトがあって、それが建物全体を垂直に貫く。そのコアから各階のヴォリュームが独自の形をまとって空中に突き出す。その上から蚊帳のようにガラスのスキンが建物全体をバサリと包む。そしてガラスのスキンと各階のボリュームの透き間がこの大きな吹き抜けスペースとなり、各階のスペースをエレベータやエスカレータで結んでいる。

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Seattle Central Library

Pike Place Market from above
Fish Market at Pike Place Market
Flower shop at a market place

ハイウェイバスに乗ってはじめに見るシアトルの風景は、高架から見下ろす街の風景だった。
シアトルは海岸線に沿って細長くダウンタウンが伸びている。海岸から内陸に向かって坂へと上る港町。海と丘をむすぶように、グリッド状の街割が作られ、その街区ひとつひとつの中にビルが収まっている。ビルの表情も西海岸にしてはLAのような過激さもな、く四角いボリュームがメインストリートに並ぶ。ずいぶん落ち着いた佇まいだ。ジミ・ヘンドリックスやニルヴァーナの出身地のはずなのだが・・・
こうしたビルが海抜0メートルの水平線を起点に、傾斜地の上に立体的に並ぶから、丘のほうへ登っていっても海が間近に見える。この海に向かって坂を下りると、石畳の海岸道には花や魚を売る市場が並び、街に生活観を醸し出している。スターバックスの1号店もこの市場の目の前にある。この港町の風情は神戸のようだ。・・・実際、シアトルには神戸市庁舎そっくりのガラスと石を組み合わせたビルもある。
Seattle Central Library / シアトル中央図書館に行った。オランダの建築家レム・コールハースのアメリカでの数少ない作品のひとつ。海にも歩いて数分の市街地にそれはある。
Seattle Central Library - vew from 4th avenue

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バスターミナル

bus terminal in new york

マンハッタンには二つの大きなバスターミナルがある。
ひとつはマンハッタンのど真ん中42nd streetと8th avenueの交差点に面するPort Authority(公営)のバスターミナル・ビル(1950年完成)。その周囲は高層ビルが林立している。かつてこの地区は、怪しげなセックスショップが並んでネオンを光らせていた。ブロードウェイの舞台に上がることも出来ない女たちは、どんどん西側のストリートに流されていき、その場末が8th streetというわけだと酔いどれから聞いたことがある。

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Twisted Hips

New Yorkでは二つの興味深い建築家の展示会が行われている。
Guggenheim

zaha's kitchen

ひとつはGuggenheim(グッゲンハイム)美術館のZaha Hadidの建築回顧展
この美術館独特の、らせんのスロープの展示空間に沿って、彼女が76年のディプロマから今日まで30年ほどの間に取り組んできたプロジェクトの模型やドローイングが圧倒的な物量で陳列されている。(写真はNY Timesを参照)観ている人は、大げさに言えば、建築とは一見思えない形と、やはりそれが建築として建てられることが意図されているというズレを、またそしてさまざまな試行錯誤が繰り返されているという事実を目の当たりにして、驚きをもって楽しんでいる様子。

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フィッシャー邸

卒業後、Cambridgeを離れてNewYorkで時間を過ごしている。
何度も来た街だけど、来る度にいつも新しい発見や出会いがある。
そんな期待が高まるのは、ボストンからハイウェイバスがBronxを抜けてQueensにさしかかり、突然イーストリバーの向こうにマンハッタンが現れるとき。高層ビルが黒くゴツゴツとした影のかたまりになって水面に浮かぶその姿を見るこの瞬間に 、それは畏怖と征服感を肌で感じさせる。
ここでは1週間ほどで滞在をすませてどこかに飛んでいくつもりだったが、 偶然いろいろな人に会うことができて滞在が予定以上にのびてしまった。Shuji夫妻、Kiuchi氏, Soさん、Kenta君はじめ、みなさんありがとうございました。
そんな交流のおりに、ふとルイス・カーンのフィッシャー邸の話題になった。フィラデルフィア郊外にあるその住宅を訪ねたという。カーンの住宅作品としても際立って興味深い作品だ。しかし住宅である以上、非公開の現地にたどり着くのは難しい。
そこに住むフィッシャー夫妻も80歳を超えるご高齢という。住宅そのものの話題から夫妻の人柄などを話を聞いているうちに、夫妻が実際に生活しているその住宅に興味が湧いた。

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the late show

ファイナルレヴューの大詰め。そんな明け方に時差を読んだように届いた一通のメール。
作品の善し悪しは、経験をつめばつむほど、わかるのですが、本当は、ますます
わからなくなるものなのです。禅問答のようですが,,,
だから,作家は自信を持つ以外に生きる道はない、、、と,私は考えています。ですから・・・
(略)
勇気をもって元気で!

Terence Riley / Postmodernism in modernism

MoMA建築部門のチーフ・キュレーターを今年3月まで務めたTerence Rileyの講演。
タイトルはPostmodernism in modernism。どこか懐かしい響きをもつタイトルだが、彼のこれまでのMoMAのキャリアを振り返る、そんな意味合いも感じさせる。
GSDで今学期スタジオを教えている彼をちょくちょく見かけることができる。いつもは学生の机を移動しながら個別に批評をして回るのだが、この日は午後から夕方の講演直前までずっとスタジオの一隅でラップトップを凝視して発表するスライドの準備に集中していた。

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Spring Break

Gehry Building at MIT
今週はSpring Breakという1週間ほどの休暇期間に入っている。そう、その名のとおり、春はもうそこまでやってきた。そしてここでの生活もこの休みを過ぎれば、秒読み態勢になっていくだろう。自分はそのまま勉強を続けつつ、遅れがちな他のワークを進めている。
そんな中、お世話になったHさんとKさん二人の建築家ご夫妻が日本からボストンに来られた。こちらでの合間を縫って、会ってくださるという。

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